化成品用増粘剤 Type-BP

化粧品用増粘剤Type-BPは、サルフェート型アニオン系界面活性剤において低添加量で優れた増粘効果を示すだけでなく、特に従来型の増粘剤では増粘効果が得られ難いベタイン系やポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミンにおいて優れた増粘効果を示します。本品は食品添加物として認められている化合物であり、安全性の高い化合物です。

1.Type-BPの一般物性

性状

淡黄色、透明のほとんど無味無臭の液体(室温)

凝固点(℃)

5~10

比重

0.916 (30℃)
0.900 (50℃)
0.884 (70℃)

粘度(mPa・s)

19 (30℃)
11 (50℃)

HLB

4.5(計算値)

溶解性(25℃)

<可溶>
・有機溶剤(エタノール, アセトン, n-へプタン)
・化粧品用油剤(油脂, 流動パラフィン, 高級アルコール, エステル等)
・プロピレングリコール
<難溶>
・水
・グリセリン

2.評価サンプル

増粘剤

  • Type-BP
  • MEA:ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド
  • 他社品:ノニオン系界面活性剤

洗浄基剤

  • Betaine:ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン
  • AES-TEA:ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン
  • AES-Na:ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム
  • AS-Na:ラウリル硫酸ナトリウム

3.評価項目

  • 洗浄剤における増粘効果
  • pH による粘度変化
  • 起泡性
  • 低温安定性
  • 相互溶解度

4.評価結果

4-1.洗浄剤における増粘効果

Type-BPはサルフェート型界面活性剤およびベタインの配合において、低添加量で大きく増粘します。

配合

原料
洗浄基剤

20

増粘剤

2-6

精製水

to 100

測定条件

  • 配合1日目に測定
  • 測定器:SV型粘度計
  • 測定温度:25℃

図1.洗浄剤における増粘効果

×:ゲル化, 白濁

Betaine 配合
AES-TEA 配合
AES-Na 配合
AS-Na 配合

4-2.pHによる粘度変化

Type-BPは、ポリオキシエチエレンラウリル硫酸塩やベタインの配合において、pH4, pH9の領域でも安定した増粘性を示します。

配合

原料
洗浄基剤

20

増粘剤

4

buffer(pH4, 9) or 精製水(pH6~7)

76

測定条件

  • 20℃保管での経時の粘度測定
  • 測定器:SV型粘度計
  • 測定温度:25℃

図2.pH による粘度変化

Betaine 配合
AES-TEA 配合
AES-Na 配合
AS-Na 配合
Type-BP pH4 Type-BP pH6
Type-BP pH9 MEA pH4
MEA pH6 MEA pH9
他社品 pH4 他社品 pH6
他社品 pH9

4-3.起泡性

サルフェート型界面活性剤配合において、Type-BP添加により増粘剤未添加に比べ起泡性の向上が期待できます。

配合

原料 %(終濃度)
洗浄基剤

0.1

増粘剤

0.02

精製水

99.88

測定条件

  • ロスマイルス法で測定
  • 測定温度40℃

図3.ロスマイルス試験での泡立高さ

Betaine 配合
AES-TEA 配合
AES-Na 配合
AS-Na 配合

4-4.低温安定性

Type-BPの添加による低温安定性への阻害は見られません。

配合

原料
洗浄基剤

20

増粘剤

4

精製水

76

測定条件

  • 保存温度5℃
  • 目視評価(○:均一, 濁りなし×:分離, 白濁, 析出)

表1.低温安定性

添加剤 Betaine 配合 AES-TEA 配合 AES-Na 配合 AS-Na 配合
1 day 7 days 4 week 1 day 7 days 4 week 1 day 7 days 4 week 1 day 7 days 4 week
Blank

×

×

×

Type-BP

×

×

×

MEA

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

他社品

×

×

×

×

×

×

4-5.相互溶解度

Type-BPによる油剤のエタノールに対する溶解の寄与

Type-BPを使用することで、エタノールに不溶の油脂、流動パラフィン等の油剤をエタノールに相溶できる可能性があり、各種油剤のエタノール処方の化粧品(化粧水, 整髪料等)への利用が期待できます。

図4.流パラ/Type-BP/エタノール系の相互溶解度
図5.菜種油/Type-BP/エタノール系の相互溶解度

エタノールによるType-BPの水への溶解

エタノールの併用よりType-BPを水にある程度溶解でき、Type-BPの水系化粧品への利用が期待できます。

図6.水/Type-BP/エタノール系の相互溶解度
  • 評価データは弊社試験基準により作成したものであり、製品の性能を保証するものではありません。
    本品の性能は使用時の諸条件により異なる場合がありますので十分ご検討の上、ご使用ください。