商品開発ヒストリー

理研ビタミンは、魚の肝臓から天然のビタミンAを抽出することから事業をスタートしました。
その技術がすべての基となり、あらゆる事業・商品を展開しています。

食生活や社会ニーズの変化に対応した商品開発を進め成長してきた理研ビタミンの歴史をご紹介します。

1949

天然由来のビタミンAを抽出

当社の事業は、魚の肝臓から天然由来のビタミンAを抽出することからスタートしました。
後に海外で合成のビタミンAが開発されたことから、天然由来のビタミンAに続く事業へ多角化が始まりました。
(ビタミンAは現在生産しておりません。)

START!
  • 食品事業
  • 改良剤事業
  • ヘルスケア事業

1950’s

1950

魚肝油の濃縮抽出の工業化を開始

1953

ビタミンAの分子蒸留に成功

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ビタミンAの生産(分子蒸留法を用いた自社生産開始)
(1953年)

同年に操業を開始した東京工場に分子蒸留装置を設置。ビタミンAの生産を開始。その後、装置の増設と分子蒸留技術の向上に伴い、生産量は飛躍的に増大してきました。

当時のビタミン製品群

1955

東京工場に分子蒸留装置を設置
高単位ビタミンAの量産開始

1958

大型スプレードライヤーによるビタミンAの粉末化成功
ビタミンAアセテートの結晶化技術確立

1959

国内初の分子蒸留による高純度モノグリセライドの生産開始

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モノグリセライドの生産
(1959年)

ビタミンAで培ってきた分子蒸留の技術を応用し、1959年、蒸留モノグリセライドを国内ではじめて製造しました。
1966年には「蒸留モノグリセライドの国産技術による企業化」によって「第12回 大河内記念生産賞」受賞という栄誉に輝きました。

原料はパーム油などの植物油脂

1959

肉エキスの製造技術完成
インスタントラーメン用スープの生産開始

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インスタントラーメン用スープ製造
(1959年)

ビタミンAで培った抽出・精製・濃縮技術を活かし、ビタミンAの原料と同じ水産資源である鯨からエキスを抽出する事業を始めました。
その鯨肉エキスの高付加価値利用の一環としてラーメンスープの製造を開始しました。即席ラーメンの売上が飛躍的に伸びる時期に重なり、生産が追いつかないほどでした。

1960’s

1961

医薬用マイクロカプセル(ビタミンAビーズ)の生産開始

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医薬用マイクロカプセルを製造開始
(1961年)

東京工場にマイクロカプセルの設備が完成し、医薬用ビタミンAビーズ(当時)の製造を開始しました。(ビタミンAは現在生産しておりません。)

1962

モノグリセライドの増産体制完成

養魚用フィールドオイルを発売

1964

業務用「理研スープストック」を発売

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業務用スープストックを発売
(1964年)

学校給食、産業給食や高級レストラン向けの調味料として発売。チキンエキス、ビーフエキス、鯨肉エキスを粉末化したものが主成分で、当社名が入った食品業界向けの最初の商品でもありました。

(現行品)

1965

わかめ事業に進出
家庭用「生わかめ わかめちゃん®」を発売

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わかめ事業に進出『生わかめ わかめちゃん®』を発売
(1965年)

ビタミンAの原料(魚の肝油)調達から、水産資源ルートが生まれ、当時養殖が始まっていたわかめを扱う事業に進出。
海から採れたてのわかめの風味をそのまま活かした『生わかめ わかめちゃん®』を当社で初めての家庭用商品として発売。都会では今まで味わったことのないわかめはお客様の舌をとらえました。

1966

「蒸留モノグリセライドの国産技術による企業化」で
「大河内記念生産賞」を受賞

1966

家庭用「和風だしの素」を発売

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家庭用だしの素を発売
(1966年)

エキス・調味の技術を活かし業務用で既に商品化していた和風だしの素を、家庭用商品として発売。
かつおの風味が活きていておいしく、便利であるということから、発売当初から評判となりました。

水分散性ビタミンAを開発

1969

改良剤の化成品分野への進出

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化成品用改良剤への進出(化成品営業部門の発足)
(1969年)

食品用でスタートした改良剤が、農業用フィルムの曇りを防いだり、プラスチックを加工しやすくする機能をもたらす工業用途に向けて化成品部門にも応用を開始しました。

農業用ハウスフィルム(防曇剤の使用例)

1969

業務用「デミグラスソース」を発売

1970’s

1970

水分散性蒸留モノグリセライドを発売

健康食品用マイクロカプセルを商品化

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健康食品用のマイクロカプセルの商品化
(1970年)

健康食品用のマイクロカプセルを商品化しました。当社独自の技術により製造されており、不安定な素材を安定化させるなどの特徴があります。

1972

家庭用「麻婆豆腐の素 マボちゃん®」を発売

1973

パイプ等建材用プラスチック向け滑剤を発売

1975

業務用「花ざいく®」を発売

1976

天然系着色料の生産開始

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天然系色素の製造
(1976年)

1985年に竣工した京都工場で、天然色素であるベニコウジ色素の生産がスタート。その後、クチナシ色素をはじめ、パプリカ色素やマリーゴールド色素を当社の乳化剤と乳化技術を用いて、顧客ニーズへ対応できる製品としてラインナップ化しています。

中華麺(クチナシ色素(黄色)の使用例)

1976

ほたてエキスの開発

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ほたてエキスの開発
(1976年)

北海道の漁協と連携し、ほたての風味豊かなエキスを開発しました。その後生産体制を強化し、現在ではわかめスープやドレッシングなど様々な製品の隠し味として欠かせない原料となっています。

家庭用「ふえるわかめちゃん®」を発売

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「ふえるわかめちゃん®」を発売(家庭用)
(1976年)

より簡便に使えて保存性の高いわかめ製品を、という市場のニーズに対応した画期的な製品、カール状乾燥わかめを開発。家庭用に発売された本商品は、当初からメニュー提案に力を入れることで、定番のお味噌汁以外にも、ラーメン、蕎麦やスープ、サラダの具材等、幅広くご愛用いただいており、ロングセラー商品となっています。

1977

業務用「ポタージュエースコーン」を発売

1979

業務用「がらスープ」を発売

1980’s

1980

大阪工場に完全自動制御分子蒸留機完成

1980

業務用「ベシャメルソース」を発売

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『ベシャメルソース』を発売(業務用)
(1980年)

クリームシチューだけでなく、チャウダー・グラタンなどいろいろな料理に応用できるホワイトソース。現行品では、チーズやバターを使い、よりクリーミィになっています。

(現行品)

1981

家庭用「わかめスープ」を発売

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『わかめスープ』を発売(家庭用)
(1981年)

北海道のほたてエキスで調味した顆粒状のスープと『ふえるわかめ®』を一緒に小袋に詰めた即席スープ。
発売と同時に爆発的な売上を記録し、1982年 食品ヒット大賞(日本食糧新聞社主催)を受賞しました。

1982

家庭用「マーボ茄子の素」を発売
家庭用「わかめスープ」が「食品ヒット大賞・優秀ヒット賞」を受賞

1983

大阪工場に超低温スプレークーラーを設置
ベニコウジ色素を発表

東京工場に医薬用GMP工場増設
千葉工場にビタミンE工場建設
ビタミンEの本格生産開始

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ビタミンEの生産(千葉工場での本格生産開始)
(1983年)

千葉工場にビタミンE抽出・精製工場が完成し、本格生産が始まりました。医薬品用途、健康食品用途、栄養強化食品用途及び酸化防止剤用途等として、幅広く使用されています。

シリアル(栄養強化食品用の使用例)

1988

千葉工場に完全自動のモノグリセライド工場完成

1988

家庭用「かつおちゃん®顆粒」を発売

1989

和菓子用ミックスを発売
添加剤マスターバッチの生産開始

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マスターバッチ製造開始
(1989年)

食品用ラップ等が水滴で曇るのを防ぐ防曇剤、静電気による障害を防ぐ帯電防止剤、などの配合剤を各種樹脂に配合するための製剤です。

マスターバッチ画像

1989

家庭用「ノンオイル スーパードレッシング(現・リケンのノンオイル)青じそ」を発売
「食品ヒット大賞・優秀ヒット賞」を受賞

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ノンオイルドレッシングを発売(家庭用)
(1989年)

海藻を美味しく食べるための調味料というきっかけから「リケンのノンオイル青じそ」が生まれました。さまざまなメニューに使える汎用性が受入れられ、発売と同時に大ヒットし、「ノンオイルドレッシング」という、それまでにない新しいカテゴリーを確立しました。

1990’s

1992

パン用機能性油脂を発売
静菌剤を発売

1993

リケビタ・マレーシアで蒸留モノグリセライドの生産開始

1994

家庭用「中華合わせ調味料 中華百選®」を発売

1995

魚醤の本格展開

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魚醤ぎょしょうの本格展開
(1995年)

白身魚を原料とした魚醤『シーベスト®』シリーズを1995年に製造販売開始しました。
料理に特有のコクと厚みを付与する事ができます。(魚醤…魚を塩漬にして発酵、熟成させた調味料)

魚醤のイメージ写真

2000’s

2000

家庭用「素材力®(現・素材力だし®)」を発売

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『素材力だし®』を発売(家庭用)
(2000年)

だし本来の風味を大切にし、化学調味料と食塩を一切加えていない商品です。発売以来、健康意識の高まりとともに、塩分摂取を気にされる方や、素材の美味しさにこだわる方々にご好評をいただいています。

2002

メカブフコイダンを発売

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健康食品向け原料「メカブフコイダン」を発売
(2002年)

メカブフコイダンは、わかめのメカブ(わかめの胞子葉)に含まれる粘り成分です。当社では古来より日本人に親しまれているメカブに含まれる健康機能性成分「フコイダン」に注目し、研究を進めています。

わかめのメカブ

2004

リケビタ・マレーシアで高純度モノグリセライドライン増設
アセチル化モノグリ・エステル反応ライン新設

2004

家庭用「ノンオイルスーパードレッシングセレクティ®シリーズ」を発売

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『ノンオイル セレクティ®』を発売(家庭用)
(2004年)

素材の美味しさを活かした、具材感や手作り感を活かした、こくとまろやかさがあるノンオイルドレッシングシリーズとして発売。

2005

生分解性プラスチック用添加剤を開発

2005

業務用「冷凍三陸産丸採りわかめ」を発売

2005

特定保健用食品「わかめペプチドゼリー」を発売

2006

健康食品向けクチナシの黄色素製剤(クロセチン)を開発・発売

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健康食品向けクチナシ黄色素製剤『クロビット®』(クロセチン)を発売
(2006年)

クロセチンは、クチナシ黄色素に含まれる健康成分です。クチナシ黄色素の製造・販売を長年手がけてきた経験を活かして、クチナシの果実から高純度にクロセチンを抽出・精製する技術を確立し、「クロビット®」として健康食品メーカー向けに発売しました。このクロセチンは、現在では機能性表示食品の素材としても注目を集めています。

原料となるクチナシの実

2007

「わかめスープ」「お吸いもの」が「宇宙日本食」の認証取得

2008

「クロセチンアイ®」を発売

2009

可塑剤「バイオサイザー®」を発売

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『バイオサイザー®』発売
(2009年)

植物油を主原料とし、バイオマス(再生可能な資源)度の高い可塑剤(硬いプラスチックに柔軟性を与え柔らかくする等の機能があります)です。食品容器から床材・壁材まで幅広く使用可能な製品です。

2010’s

2010

健正堂に化成品用改良剤の生産工場を新設

2011

家庭用「わかめスープ ごま1000粒の美味しさ焙煎ごまスープ」を発売

2012

天津に化成品用改良剤エステル工場建設

2013

SaFE農薬の開発(共同研究)が「科学技術分野の文部科学大臣表彰」を受賞

2013

ポークエキスを北米市場へ展開

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米国ラーメン市場へポークエキスを展開
(2013年)

ガイモン・エクストラクツで生産されたポークエキスを、成長著しい北米ラーメン市場に向けて展開しています。ロサンゼルスの販売拠点(理研ビタミンUSA)では、ポークエキスを用いたラーメンの試作提案も行っています。

理研ビミタンUSAのテストキッチン

2014

業務用「冷凍海藻シリーズ」が「業務用加工食品ヒット賞」を受賞

2015

機能性表示食品「わかめペプチド粒タイプ」を発売

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機能性表示食品『わかめペプチド粒タイプ』発売
(2015年)

2015年4月から始まった新しい制度のもとで発売。血圧が高めの方に適した「機能性表示食品」です。(現在販売はしておりません。)

2016

統一ブランド「ときめき海藻屋」を導入

2019

家庭用「リケンのノンオイル青じそ」が「ロングセラー平成貢献賞」を受賞
「ふえるわかめちゃん®」に「産地判別検査合格マーク™」の使用開始
業務用「三陸産わかめ唐揚げ」(冷凍)を発売

2020’s

2020

業務用「三陸産わかめ唐揚げ」が「外食産業貢献賞」を受賞

2022

家庭用「ふりかけるザクザクわかめ 韓国風ごま油風味」を発売

2023

家庭用「ふりかけるザクザクわかめ 韓国風ごま油風味」が「食品ヒット大賞・優秀ヒット賞」を受賞

これからも理研ビタミンは
「食品」「改良剤」「ヘルスケア」の3つのコア事業を軸に
積極的な製品開発を行うことで、成長していきます。

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