リスクマネジメント

理研ビタミンは、事業活動にかかわる潜在的な重大リスクを適切に把握して平時のリスク発生の予防に努めるとともに、経営的危機が発生した場合には当社グループの資産を保全し、業務の有効性、経営の効率性を高めること、当社グループの信頼性を維持することを目的として、リスクマネジメント体制を整備しています。

重要リスクの特定とモニタリング体制

理研ビタミンは、2021年まで、グループの各部署がそれぞれリスクの特定と評価を行うボトムアップ型でのリスクマネジメント活動を行っていましたが、2022年度にトップダウン型の活動に変更しました。これは事業活動にかかわる全社リスクについて定量的、定性的な評価を実施するとともに、各リスクの該当部署を特定し、取締役会への報告を経て、各部署でのマネジメント活動を行うものです。活動に対するモニタリングは、総務担当取締役を委員長とし、当社および関係会社から選出された委員によるリスク管理委員会において行われ、定期的に取締役会に報告される体制としています。

知的財産権の保護

理研ビタミングループでは、事業戦略に則って実施された研究開発の成果である技術を守り、商品の価値を向上させるために、質が高く有効な特許、商標の出願と権利化をはじめとする知的財産の保護に努めています。また、当社保有の知的財産権に対して侵害があった場合には、必要な対応策を講じています。今後は営業秘密の保護強化と、特に重要な当社固有の生産技術・ノウハウなどの漏洩防止に努めていくべきであると認識しており、見える形での整備を進めていきます。
理研ビタミンでは、新入社員、開発部門および営業部門に所属する従業員に対して、知的財産権に関する社内規程の説明会や知的財産権制度等の説明会を実施し、知的財産権の意義および制度概要の理解等、知的財産マインドの育成に努めています。
特許、意匠および商標については社内規程を設け、特許および意匠を出願、登録した際には発明者および創作者に、また、特許権を実施して実績に寄与した場合には発明者に報奨金を支払い、優れた技術やデザインの創造支援を行っています。

情報セキュリティの推進

情報セキュリティの推進

理研ビタミンでは、情報資産の保護と適切な使用のため、情報セキュリティ対策を実施して、情報セキュリティの維持・向上を推進しています。

情報セキュリティ教育や定期的な啓発活動として、役員・従業員を対象にe-ラーニングによる「情報セキュリティ講習」や「標的攻撃型メールに対する訓練」を実施しています。このメール訓練は、役員・従業員への「情報セキュリティに対する危機意識の強化」をはかるとともに、訓練結果を分析し今後のセキュリティ対策へ役立てることを目的としており、訓練後には、分析結果および情報セキュリティを取り巻くリスクについての報告会を開催しています。

情報の外部漏洩やウイルス感染などを防ぐため、全パソコンにアンチウイルスソフトを導入し、常に最新の状態を保つようソフトウェアのアップデートを定期的に行っています。また、さらなる情報の外部漏洩を防ぐためにVDI(仮想デスクトップ基盤によるシンクライアント端末)も導入し、端末にはデータを保管せず、データセンターにあるサーバーで一元管理しています。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、在宅勤務が継続されていますが、安全な通信環境の提供、シンクライアントの提供、情報セキュリティポリシー遵守・徹底などを行い、安全な運用を行っています。