トップメッセージ


このたび、理研ビタミンの社長に就任いたしました。
理研ビタミングループは、2034年度をゴールとする中長期ビジョンとして、「持続可能な社会をスペシャリティな製品とサービスで支え、成長する会社になる」ことを掲げています。
2025年5月には、「中期経営計画2027」を発表しました。本計画は、2034年度に海外売上比率35%を達成し、世界中の食と健康に貢献する「グローバル・スペシャリティ企業」となるための重要なステップです。
前中期計画では、業績目標の達成と資本効率の改善に取り組みましたが、企業価値の評価にはさらなる向上の余地があると認識しています。今後は、当社の成長性と収益力をより明確に発信し、資本市場との対話を深めてまいります。
当社は、食品・改良剤・ヘルスケアという3つのコア事業を展開しています。それぞれが単独で活動するのではなく、相互に連携し、総合力を活かした価値創造型の商品・サービスを生み出すことが、当社の持続的競争優位性の源泉であると考えています。
国内市場の成熟と人口減少、世界人口の増加という構造的変化を踏まえ、海外市場を成長ドライバーと位置づけています。スペシャリティ製品の中長期的な成長機会を確実に捉えるため、積極的な設備投資とグローバル体制の強化を進めてまいります。
国内では、BtoC領域での市場創造型商品の育成、BtoB領域での簡便性・健康志向への対応、さらにはフードロス削減など社会課題への提案力を強化し、持続的な競争優位を築いてまいります。
また、人的資本の強化にも注力し、多様な人財が自律的に活躍できる組織づくりを推進します。
資本政策においては、配当性向の目安を30%から40%へと引き上げ、機動的な自己株式取得も活用することで、株主還元の強化を図ってまいります。
株主・投資家の皆さまにおかれましては、今後とも変わらぬご支援とご理解を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
理研ビタミン株式会社
代表取締役社長