お知らせ
ブルーカーボンの現実と可能性をテーマに産官学の関係者140名規模のシンポジウムを開催
海藻類は未来の食料資源、マリンバイオマス資源、カーボン・オフセットへの活用が期待できるとして世界的に注目されています。特に、海草・海藻等の光合成によって吸収されたCO2が海域中に蓄積される「ブルーカーボン」は、日本国内においてクレジット化の取引が進んでおり、その注目度は高まっています。
理研食品は、F-REI※3やJST-CREST※4といった国の資金を活用した研究課題に参画・協力し、海藻の大規模養殖やブルーカーボン定量化の実現に向けた研究を進めています。
研究成果の事業化には、幅広い事業領域の方々との議論・協業が欠かせません。そこで今回、食品・水産業以外の分野で海藻養殖や利活用に取り組む企業の方々をお招きし、ブルーカーボンをテーマとしたシンポジウムを開催したものです。
シンポジウムはジャパンブルーエコノミー技術研究組合の桑江理事長による「Jブルークレジット®の取り組みとブルーカーボンの可能性」と題した特別講演から始まりました。その後第一部ではF-REI(福島国際研究教育機構)の矢部エネルギー分野長による事業紹介に続いて理研食品、理化学研究所、長崎大学からF-REIおよびJST-CRESTの委託研究事業についての研究紹介を行いました。第二部では海外企業を含む7社の皆さまから、ブルーカーボン関連の取り組みについて発表いただきました。
シンポジウムには行政、大学、研究機関、民間企業の計66の組織から約140名の方々にご参加いただきました。海藻に関連して多様な分野の方々が集まる機会は非常に貴重であり、分野を超えた交流と知見の共有が実現した、有意義なシンポジウムとなりました。
- ※1:理研食品株式会社は、理研ビタミン株式会社の子会社です。
- ※2:昨年のイベントリリース
https://www.rikenvitamin.jp/news/detail/20240711110137.html - ※3:F-REI(福島国際研究教育機構)の委託研究事業リリース
https://www.rikenvitamin.jp/news/detail/20240116140045.html - ※4:JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)のCREST(戦略的創造研究推進事業)研究事業リリース(長崎大学)
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/guidance/kouhou/press/pdf/601file1_20240918100121.pdf
(参考)シンポジウム概要
第2回 海藻類の大規模養殖実現に向けたシンポジウム『グローバル・コモンズを救うブルーカーボンの現実と可能性』
日時:2025年8月5日(火)13:30~17:30
会場:理化学研究所(理研)鈴木梅太郎記念ホール
主催:理研食品株式会社
共催:理研仁科加速器科学研究センター、理研ビタミン株式会社
後援:福島国際研究教育機構(F-REI)
プログラム
第2回 海藻類の大規模養殖実現に向けたシンポジウム『グローバル・コモンズを救うブルーカーボンの現実と可能性』
日時:2025年8月5日(火)13:30~17:30
会場:理化学研究所(理研)鈴木梅太郎記念ホール
主催:理研食品株式会社
共催:理研仁科加速器科学研究センター、理研ビタミン株式会社
後援:福島国際研究教育機構(F-REI)
プログラム
- 開会のあいさつ
- 特別講演「Jブルークレジット®の取り組みとブルーカーボンの可能性」(ジャパンブルーエコノミー技術研究組合 桑江 朝比呂理事長)
- 第一部 研究紹介
- 福島国際研究教育機構(F-REI)の事業紹介(福島国際研究教育機構 矢部 彰エネルギー分野長)
- F-REI委託事業「藻類のCO2固定及びネガティブエミッションへの利用に関する研究開発と実証」
(理研食品 佐藤陽一、理研仁科加速器科学研究センター イオン育種研究開発室 阿部知子室長) - JST-CREST採択研究課題「海藻養殖漁場におけるブルーカーボンの高精度定量化と固定能評価」
(長崎大学海洋未来イノベーション機構 Gregory N Nishihara教授) - 第二部 企業におけるブルーカーボン関連の取り組み紹介 7社
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