原料の産地は本当なの?安全なの?

理研ビタミングループでは、原料の種類・収穫時期・収穫場所に応じて適切な分析及び検査を行うことにより、安全性の確保に継続して取り組んでおります。

わかめ商品における原料産地判別への取り組み

誘導結合プラズマ質量分析計
誘導結合プラズマ質量分析計

産地判別の研究・開発

一部の農林水産物において、無機元素の含有量が生育環境により異なり、その割合(=組成比)が産地毎に特徴があることが知られています。
理研ビタミンは2011年から国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構と共同研究を行い、わかめの微量元素組成分析による産地を判別する技術を開発しました。

トレーサビリティシステム

食中毒問題・BSE問題・産地偽装問題等から始まった食への不安。
それを解消するために、理研ビタミングループでは原材料受け入れから製品出荷までを一貫管理し、「原材料」「製造」「流通」「販売」の各段階で品質やトレースの確認ができるシステムを構築し、製品の安全性確保に努めています。
新たに、より確実なトレーサビリティ(わかめがどこでどのように育てられたか、どのように加工・流通されたのかといった情報を追跡)がとれる仕組みを確立しました。
「ある原料がどこでどのように栽培されていたのか?」
「どのように製造されたのか?」
「どのように流通されたのか?」
「どこで販売されたのか?」
といった情報を、必要なときに速やかに追跡・遡及できるのが理研ビタミングループのトレーサビリティシステムです。

理研ビタミングループのトレーサビリティの流れ

理研ビタミングループでは、トレーサビリティ情報の管理方法について見直しを行いました。
生産工場による情報(記録)の監査と、理研ビタミン本社の品質保証本部による監査内容監査のダブルチェックを行います。また、産地毎の放射性物質分析を行い安全性を確認しています。

科学的根拠に基づくわかめの産地判別検査

理研ビタミングループは、トレーサビリティを確認する手法として、科学的根拠に基づく産地推定技術を開発しました。トレーサビリティに加え、科学的根拠に基づいた検査を行うことで、お客さまにより確かな情報提供を行うことができます。

産地推定技術の開発

わかめに含まれる複数の微量元素を分析し、その元素の比率によって産地を推定する分析手法を用いています。
この技術は、理研ビタミン(株)と国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構が共同研究した技術で特許を取得しています。

特許の名称:「ワカメの生育海域を判別する方法」
特許登録番号:特許第6455834号、特許第6459495号

産地推定技術の開発

微量元素による産地判別の原理

わかめは葉から海水中の成分を吸収して生長します。よって、生育する海域の海水中の微量元素が反映され、わかめに含まれる元素組成も地域差がでます。
わかめに含まれる元素を分析し、独自に関発した判別式に基づいて、産地を推定します。わかめの元素組成は、誘導結合プラズマ質量分析計や蛍光X線分析機にて分析します。
こういった産地推定技術は、農作物でも用いられる技術です。

微量元素による産地判別の原理

わかめに含まれる元素組成を分析機にて分析し、理研ビタミン独自の判別式により産地を推定し、トレーサビリティの確認結果と比較します。

産地の判定

産地判別の運用について

理研ビタミンでは、各産地のトレーサビリティが確認されたわかめを購入し、管理しています。また、トレーサビリティの正確性の参考のため科学的な産地推定を行っています。お客さまに確かな品質をお届けするために、さらなるわかめの産地判別検査の精度向上をめざしています。

産地判別の運用について
ふえるわかめちゃん
産地判別検査合格マーク
産地判別検査合格マーク(※)
(※)乾燥カットわかめ商品に順次使用しています

三陸産わかめにおける放射性物質検査

放射性物質分析計
放射性物質分析計

放射性物質の検査

理研ビタミングループでは、原料および製品について放射性物質(セシウム134、137)の自主検査を実施し、安全性を確認しております。
三陸産わかめについては、原料の収穫・加工日や産地毎に放射性物質の検査を実施し、収穫・加工期間を通して安全性の確認をしております。

「三陸産わかめ」の放射性物質検査結果のお知らせ

わかめの製造工程と産地の環境についてはこちら