乳化剤

理研ビタミンの
乳化剤のソリューション
「乳化」とは?~乳化剤の多様な効果~
水と油のように互いに混ざり合わない液体の一方が、もう片方の液体に小さな液滴として分散する現象を「乳化」と言います。乳化剤は、水になじみやすい「親水基」と油になじみやすい「親油基」の両方を持ち、水と油の界面に作用して乳化させます。食品では乳化、起泡、消泡、食感改良などさまざまな効果を発揮し、おいしさの追求だけでなく生産効率の向上、食品ロスの削減などに役立っています。
ソリューション提案で広がる用途
乳化剤は下記の用途に限らず、幅広い食品で使用可能です。当社では乳化剤を販売するだけでなく、加工食品メーカーのお客さまが抱える悩みを解決するソリューション提案に力を入れています。効果的な使用方法や配合技術など、国内外で蓄積した情報とノウハウを活かし、技術サポートを行っています。
グリセリン脂肪酸エステル
| カテゴリ | 主な種類 | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| モノグリセライド | 蒸留モノグリセライド | グリセリンを親水基に持つ、一般的な乳化剤です。分子蒸留による高純度タイプです。国内ではもっとも生産量の多い乳化剤で、さまざまな食品で使用されています。 原料の油脂・脂肪酸の種類の違いで異なる効果を発揮します。 |
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| 反応モノグリセライド | グリセリンを親水基に持つ、一般的な乳化剤です。 原料の油脂・脂肪酸の種類の違いで異なる効果を発揮します。 |
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| 有機酸 モノグリセライド |
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モノグリセライドの水酸基に有機酸がエステル化された乳化剤です。タンパク質やデンプンに作用するもの、油脂に作用するものなど、それぞれ特徴があります。例えばコハク酸モノグリセライドはパンの食感改良に効果があるほか、ミルクコーヒー中の乳タンパク質に作用してミルク由来の脂肪分の分離を防ぎます。 | |
| ポリグリセリン 脂肪酸エステル |
蒸留ジグリセリンエステル | グリセリンが2つ結合した、ジグリセリンを親水基に持つ乳化剤です。分子蒸留による高純度タイプです。水にも油にもなじみやすい特性をもちます。 | |
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グリセリンが2つ以上結合した、ポリグリセリンを親水基に持つ乳化剤です。グリセリンの数や脂肪酸の違いで、親水性の高いタイプから親油性の高いタイプまでさまざまな種類があります。 親水性の高いタイプは一般的に耐酸、耐塩性があります。また、油性成分を水へ透明に分散させる「可溶化」にも使われます。 |
プロピレングリコール脂肪酸エステル
| カテゴリ | 主な種類 | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| プロピレングリコール 脂肪酸エステル |
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プロピレングリコールを親水基に持つ乳化剤です。主に洋菓子の起泡や、食品製造の消泡目的で使用されます。 |
ソルビタン脂肪酸エステル
| カテゴリ | 主な種類 | 主な用途 | 特徴 |
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| ソルビタン 脂肪酸エステル |
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ソルビタンを親水基に持つ乳化剤です。他の乳化剤と組み合わせることで、乳化力を高めます。親油性の高いタイプは、油脂やチョコレートの結晶調整剤としても使われています。 |