生物多様性の保全

理研ビタミングループは、「天然物の有効利用を図る技術と商品で、人々の健康と栄養に寄与し、社会に貢献する」という企業理念のもと、「持続可能な社会をスペシャリティな製品とサービスで支え、成長する会社になる」という中長期ビジョンを掲げています。天然原料の恵みを受ける企業として、生物多様性の保全と持続可能な利用を重要な責任と考え、社会や自然との調和を図りながら事業活動を進めています。

FSC®認証紙の採用

FSC®認証紙の採用
FSC®マークの入った段ボール(「リケンのわかめスープ」)

理研ビタミングループの家庭用市販品に使用する段ボールについて、国際的な森林認証制度であるFSC®認証紙への切り替えを目指しています。これまでに、「リケンのノンオイル セレクティ®」、「リケンのノンオイル」、「リケン サラダデュオ®」、「リケンのわかめスープ」シリーズに採用し、家庭用市販品のドレッシング・スープ(PB商品を除く)の段ボールは、FSC®認証紙に切り替わっています。

RSPOへの加盟

RSPOへの加盟
アブラヤシ

理研ビタミングループは改良剤事業において、パーム油をはじめとする植物油脂を主な原料として使用しています。
“社会や自然との調和をはかりながら事業活動を行う”という環境方針に則り、海外生産拠点であるリケビタ・マレーシアでは2010年にRSPOに加盟し、2012年にサプライチェーン認証を取得いたしました。理研ビタミンにおいては、2016年にRSPOに加盟し、2019年3月に国内の改良剤の主力工場である大阪工場・千葉工場、2022年3月に東京工場においてRSPOのサプライチェーン認証を取得しています。

RSPO加盟の背景

パーム油はアブラヤシの果実から採れる、世界で最も多く利用されている植物油ですが、その一方で熱帯林の保全や、そこに生息する生物の多様性、森林に依存する人々の暮らしにさまざまな問題が生じています。
RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)は持続可能なパーム油が標準となるよう市場を変革するというビジョンのもとに2004年に設立された非営利組織です。

陸前高田市「企業等による森づくり制度」へ参画

活動地から広田湾を望む
活動地から広田湾を望む

理研ビタミングループは、陸前高田市や同市広田湾漁協とわかめ事業で深い関係を築いてきました。また2021年には「理研食品 陸前高田ベース」を新設し、スジアオノリの陸上養殖などに取り組んでいます。当グループとの関係も深い同市において、海も含めた環境保全、循環型社会、地域活性化につながる取り組みと考え、「企業等による森づくり制度」への参画に至りました。当社は今後、市から提供された区画を「企業の森」として、従業員の環境教育に活用していく予定です。