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TCFD提言に基づく情報開示

TCFD提言への賛同表明

ガバナンス

戦略

当社は植物油脂や海藻など、様々な天然物を原料として、製品を製造・販売しています。
植物油脂関連原料のほとんどは海外から輸入されたものを商社や油脂メーカーから購入し、当社の工場で乳化剤などの製品に加工して、お客さまにお届けしています。
また、海藻関連製品の原料の多くを占める養殖わかめは、養殖期間中の天候や、海水の温度および栄養状態によって生産量が大きく変動します。このため、気候変動は事業の継続性の観点から重要な経営リスクであると認識しています。
2021年度は当社事業のうち、植物油脂を主要原料とし国内外で生産する「改良剤」、および海藻・ドレッシング・スープなど国内で生産する「食品」について、リスクと機会の分析を行いました。これらを合わせた当社連結売上高中の構成比は9割弱です。

2℃シナリオにおける主要なリスクと機会

想定リスク/機会 変動要因 当社事業への影響
移行リスク 化石燃料への規制強化 炭素税の導入 全般的なコストの上昇
電気・ガス料金の上昇 エネルギーコストの上昇、省エネへの投資費用の増加
バイオ燃料の需要拡大 植物油脂の価格上昇 調達コストの上昇、代替商品開発コストの発生
機会 消費者選好の変化 エシカル消費の拡大 植物由来化成品用改良剤の需要増加

4℃シナリオにおける主要なリスクと機会

想定リスク/機会 変動要因 当社事業への影響
物理リスク
機会
気温/海水温の上昇 原材料の生産量減少 調達コストの上昇、調達先切替コストの発生、代替商品開発コストの発生
気候変動に対応した種苗供給による海藻の安定調達
水調達リスク 生産拠点の水ストレス悪化 原材料調達先の操業停止、自社工場の操業停止による売上高減少
異常気象の激甚化 洪水・豪雨の頻度上昇 サプライチェーンの寸断、自社工場の操業停止による売上高減少

リスク管理

当社グループでは、業務執行に関連するリスクの評価、予防および発生時の対処のために、リスク管理委員会を設置しています。特定した気候変動に関わるリスクについても全社のリスクマネジメント体制において管理しています。

指標と目標

2030年度GHG排出量(Scope1+2)2018年度比40%削減