労働安全衛生
理研ビタミンでは、マテリアリティの一つとして「安全で健康的な職場環境の整備」を掲げており、心身ともに健康で、安心して意欲的に活躍できる、健全な環境の整備に取り組んでいます。
規模や事業内容の異なる事業所に合わせて、安全・衛生管理者や危険物の責任者等を配置し運用しているほか、2018年度からは「健康経営」を導入し、働き方改革と連動して長時間労働の削減や有給休暇の取得促進、ストレスチェックの実施、健診のサポートといった従業員の健康増進に向けた取り組みを進めています。
工場では、KYT(危険予知トレーニング)活動および3S(整理・整頓・清掃)の推進により、従業員一人ひとりが高い危機管理能力をもって業務にあたれるよう、安全への取り組みを進めています。
安全な職場環境
体制
理研ビタミンでは、労働安全衛生の取り組みを推進するため、労働安全衛生委員会・衛生委員会を毎月開催し、リスクや課題を労使間で協議し、職場環境の改善に取り組んでいます。
なお、重大事故や自然災害といった労働安全衛生に重大な影響を与える緊急事態が発生した場合は、代表取締役社長を本部長とする危機対策本部が設置され、対処する体制を整えています。
- 安全教育
理研ビタミンの国内工場では、入社・配属時をはじめ、日々のKYT活動やOJT教育、ヒヤリハット事例の周知などを通して、従業員に安全教育を行っています。
取り組み
- 新人安全研修
新人安全研修 理研ビタミンでは、工場へ配属される生産系の新入社員に対し、基礎的な安全教育を行い、安全意識を向上させることを目的として、新人安全研修を実施しています。
新入社員研修期間での安全知識の基本となる「座学研修」、その後各工場への配属後に実際の工具や機器類を用いた「実践研修」、その他社外での「安全体験研修」を通して、安全の基本を学んでいます。
「安全は全てに優先する」を忘れることなく、この研修で経験したことを配属先で活かしてもらえるよう、安全への取り組みを進めていきます。
業務改善
理研ビタミンでは、高い品質の維持や生産性向上のため、伝統である「高い現場力を活かした改善活動」や年々加速する「製造現場のデジタル化」への対応などを通じて人財育成に取り組んでいます。生産現場における自動化やDXによる生産性向上、イノベーティブな生産技術の導入、最適な生産体制の整備などを推進し、生産性の向上に取り組んでいます。
取り組み
- QC(品質管理)活動
QC発表大会(大阪工場) 理研ビタミンでは、工場での業務改善手法として、QCサークル活動を行っています。活動を通して「リーダーシップをはじめとする人間力」「組織や個人の役割を自覚した現場力」「疑問を持つ心を醸成した問題解決力」「工程で品質を作りこむ力」の4つの力を育み、品質管理だけでなく作業性の向上やコストダウン、安全など多岐にわたるテーマに取り組んでいます。
定期的に開催される工場での発表大会では、海外関係会社や他事業所が発表して相互に交流しているほか、優秀サークルは社外で開催される発表大会にも参加しています。
特に大阪工場では、QCサークルの社外発表を積極的に行っており、2022年度は「チャンピオン大会イン大阪」(地区大会で支部長賞を受賞したサークルから選抜)にて、優秀賞を受賞しました。- QC関連資格取得者数(理研ビタミン)
- QC検定2級: 1名
- 3級:90名
- 4級:22名
※2025年4月1日現在
- QC関連資格取得者数(理研ビタミン)
- 「2021 年度(第 39 回)IT賞」にて「IT賞(マネジメント領域)」を受賞(草加工場)
公益社団法人企業情報化協会では、産業界ならびに行政機関などの業務における事業創造、効果的ビジネスモデルの構築・促進、生産性向上等、“ITを高度に活用したビジネス革新”に顕著な努力を払い成果を挙げた企業等を表彰しています。
食品工場においてDXを推進するには、①デジタル人材の確保、②IoT非対応の生産設備の制御機器の刷新、という2つの課題を解決する必要があります。草加工場では「制御機器アップデートの製造担当者による内製化」という実現目標を設定し、製造担当者が制御プログラムやIoT技術を習得するための教育体制を整備するとともに、トライ&エラーを重ねながら自力で制御機器のアップデートを進めました。この結果、デジタル人材の増加、制御機器アップデートの内製化によるコスト削減、ネットワーク化による遠隔モニタリングおよび予知保全体制の構築、老朽設備の刷新などを実現し、DX推進の基「盤を構築することができました。
こうした実践的な人材育成の取り組みが評価され、「2021 年度(第 39 回)IT賞」にて「IT賞(マネジメント領域)」を受賞しました。