サステナビリティへの取り組み

理研ビタミングループは、天然原料の有効活用を事業活動の中心に据えており、「社会に対し、食を通じて健康と豊かな食生活を提供する」ことを経営理念としています。
社会や自然との調和を図りながら事業活動を行い、環境負荷低減に向けた取り組みを進めていきます。

海藻産業の活性化へ ゆりあげファクトリーの取り組み

わかめの養殖風景

日本における養殖わかめの約7割は岩手県および宮城県の沿岸で生産され、「三陸わかめ」のブランドで知られています。しかし近年、養殖わかめの生産量は減少傾向にあり、2019年の三陸共販実績の数量は約2万1千トンと、もっとも多かった1999年の半分以下に落ち込んでいます。
東日本大震災以降、理研食品(株)(理研ビタミンのグループ会社)では、わかめ生産性向上のための優良系統の開発や種苗生産の安定化に取り組んできました。

優良系統を選抜するための浮遊回転式養殖水槽
(CFCS水槽:Circulation and Floating Cultivation System[特許第6024879 号])
わかめ生産性向上のための優良系統の開発
「わかめの苗」ともいえる種苗の優良系統を選抜するために養殖水槽を開発し、それを用いて全国各地のわかめの特性調査と選抜試験を実施し、早生(わせ)や晩生(おくて)の優良系統を確立しました。(文部科学省・東北マリンサイエンス拠点形成事業の一環)
優良系統を活かすための“わかめの苗”ともいえる種苗生産の安定化
パナソニック(株)との共同研究によって、野菜工場の設計で用いられている複数の環境要素を考慮したシミュレーション技術を活用して種苗生産条件の最適化を行いました。
ゆりあげファクトリー外観

これらの研究成果をもとに、2017年7月に「ゆりあげファクトリー」(宮城県名取市)を開設し、わかめ種苗生産を開始しました。
優良種苗の安定生産により、その後の海上におけるわかめ養殖の生産性が向上することが期待できます。2018年度は約12,000mの種苗糸を生産し、宮城県南三陸町のほか各地で活用いただきました。

また、わかめ養殖では生育初期に枯死する「芽落ち」が生産量減少の原因となっていることから、2018年度は種苗生産条件の最適化で得た知見を活かして種苗のストレス耐性に関する研究を実施しており、養殖技術改善につながる結果が得られつつあります。
そのほか、「早生種苗」や「晩生種苗」の系統を併用する事で、これまで1回/年だったわかめの養殖を、将来的には2回/年に増やすことも研究しています。

FSC®認証紙の採用

FSC®マークの入った段ボール
(「リケンのノンオイル」シリーズ)

理研ビタミングループの家庭用市販品に使用する段ボールについて、国際的な森林認証制度であるFSC®認証紙への切り替えを目指し、「リケンのノンオイル セレクティ®」、「リケンのノンオイル」シリーズに採用しました。
FSC®マークは、その製品に使われている原材料が責任を持って調達されたことを意味しています。FSC®マークのついた製品を選ぶことで、責任ある森林管理を世界に広げ、森林を大切にすることにつながります。

RSPOへの加盟

アブラヤシ

理研ビタミングループは改良剤事業において、パーム油をはじめとする植物油脂を主な原料として使用しています。
"社会や自然との調和をはかりながら事業活動を行う"という環境方針にのっとり、海外生産拠点であるリケビタ・マレーシアでは2010年にRSPOに加盟し、2012年にサプライチェーン認証を取得いたしました。理研ビタミンにおいては、2016年にRSPOに加盟し、2019年3月に国内の改良剤の主力工場である大阪工場・千葉工場においてRSPOのサプライチェーン認証を取得しています。

RSPO加盟の背景

パーム油はアブラヤシの果実から採れる、世界で最も多く利用されている植物油ですが、その一方で熱帯林の保全や、そこに生息する生物の多様性、森林に依存する人々の暮らしにさまざまな問題が生じています。
RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)は持続可能なパーム油が標準となるよう市場を変革するというビジョンのもとに2004年に設立された非営利組織で、現在約4,000の団体が加盟しています。